センター |
三重大学 次世代ICTリサーチセンター |
詳細 |
[構成研究者]
三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 教授 木村文隆(センター長) 三重大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 教授 小林英雄 三重大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 教授 森香津夫 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 教授 井須尚紀 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 教授 太田義勝 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 教授 近藤利夫 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 教授 成瀬央 三重大学大学院工学研究科物理工学専攻 教授 竹尾隆 三重大学大学院地域イノベーション学研究科 教授 鶴岡信治 三重大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 准教授 北英彦 三重大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 准教授 高瀬治彦 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 准教授 河合敦夫 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 准教授 鈴木秀智 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 准教授 西野隆典 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 准教授 若林哲史 三重大学大学院工学研究科物理工学専攻 准教授 野呂雄一 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 講師 大野和彦 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 講師 山田俊行 三重大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 助教 川中普晴 三重大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 助教 内藤克浩 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 助教 大山航 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 助教 佐々木敬泰 三重大学大学院工学研究科情報工学専攻 助教 THEPVILOJANAPONG NIWAT 三重大学総合情報処理センター 助教 堀川慎一 三重大学総合情報処理センター 助教 三橋一郎 [センターの認定期間] 平成25年10月1日 ~ 平成30年9月30日 [研究計画] 1.研究の背景,ニーズ及び目的 ICT (Information and Communication Technology)は「情報通信技術」の略であり、コンピューターやデータ通信に関する「情報技術」を意味するIT (Information Technology)と、人と人、人と物を結ぶコミュニケーション技術の総称である。ICTが生活の隅々に融けこむことによって、あらゆる人や物が結びつくユビキタス社会を実現することができる。ユビキタス社会では、高齢者や障害者を含め、誰でも簡単にICTを利用することができ世代や地域を越えたコミュニケーションが盛んになり、独創的なビジネスやサービス、さらには新しい社会システムや価値観が次々と生み出され、個性ある活力の湧き上がる社会となることが期待されている。 本センターは、ICT技術を用いて快適で安心・安全な社会を実現するために、「情報通信」、「高度コンピュータシステム」、「画像処理」、「人間情報学」の4分野について、新しい革新的な次世代のICT技術の基礎研究と実用化を行う。 「情報通信」と「高度コンピュータシステム」の分野では,次世代の高度情報通信ネットワークの実現のための各種要素技術の研究開発とともに、環境にやさしい高性能コンピュータシステムを開発するためのハードウェア、ソフトウェアの両面から研究を進める。 また、「 画像処理」と「人間情報学」の分野では、人とコンピューターのコミュニケーションに不可欠なHCI (Human Computer Interaction) の基礎となる、人間の記憶と学習に関連する研究として、画像処理・パターン認識に関する研究とともに、人間のさまざまな感覚の特性を調べ明らかにする研究や、人間の学習や教育を支援するための新しいシステムの研究開発を行う。 2.研究内容及び期待される研究成果 「情報通信」、「高度コンピュータシステム」、「画像処理」、「人間情報学」の4分野における、具体的な研究内容と期待される成果は以下のとおりである。 (1) 情報通信分野 次世代の高度情報通信ネットワークの実現のための各種要素技術の研究開発を進め、高機能・高信頼、安心な情報通信ネットワークの早期実現に寄与するとともに,センサとネットワークとの融合による新領域の創成を目指す。具体的には以下の課題に取り組む。 ・ユビキタスコンピューティングや高機能オーバーレイネットワーク実現のための無線変復調技術、無線アクセス制御技術やモバイルネットワーク技術等の高性能・高機能・高効率化技術 ・ネットワークセキュリティ向上のための不正アクセス検出技術とその防御技術 ・光ファイバセンサの高機能化技術とその構造モニタリングへの適用化技術,さらにはセンサネットワークとの融合化技術の開発 (2) 高度コンピュータシステム分野 環境にやさしい高性能なコンピュータシステムを開発するために、ハードウェア、ソフトウェアの両面から、以下の課題について研究を進める。 ・マルチコア・データ並列(SIMD)等の並列処理機構の高度化と低電力化 ・2次元データ処理対応のキャッシュメモリを搭載する高性能低電力プロセッサの開発 ・計算グリッドや高並列プロセッサ新構成(GPU)用の使い易いプログラミング言語と高度な自動最適化手法の開発 ・組み合わせ最適化に基づく最適木取りアルゴリズムの開発と、制約解消に基づくプログラム解析の基盤技術の研究 (3) 画像処理分野 画像情報処理に関する研究と,それを踏まえて医学分野との連携を図るなど、より快適で安全な社会を実現するために、以下のような画像情報処理に関する研究開発を行う。 ・文字認識と画像理解に関する基礎研究を行い、電子文書、文書検索、電子カルテ、タブレットアプリケーション、カメラベース文字認識などのイノベーティブな先進分野の開発 ・医師により蓄積された医学の先端知識をコンピュータに埋め込む方法を考察することによる、超音波画像、光干渉断層画像、MRI画像、X線画像などを利用した疾患部の自動解析方法の開発と、先進的な診断環境の構築 ・コンピュータ・グラフィックス技術を利用した、医師患者間共通理解支援のための3D画像解析結果表示方法の提案 ・パターン認識技術を応用した,顔,署名などのバイオメトリクスに基づく個人認証技術,果実の自動選別技術の開発・研究 (4) 人間情報学分野 ICT技術を駆使して人間のさまざまな感覚の特性を調べ明らかにするとともに、人間の学習や教育を支援するための新しいシステムの研究開発を行う。 ・乗物酔の原因やメカニズムの明確化と、乗物酔を抑制する手法・設備の開発 ・高臨場感通信の実現に向けた、立体音響表示技術の構築や音楽・行動信号の分析 ・機械動作音に対するヒトの印象と対応のよい新しい物理評価指標の探索 ・学生の理解状況を正確に把握し効果的な講義・演習を行うための教育支援システムの開発 ・外国語で作成する文書の自動添削を行う語学学習支援システムの開発 ・知的障害者や肢体不自由児童のためのPC利用訓練システムの開発 |